いわしの写真ブログ

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写真撮影が趣味の高校生が書くブログ。
鉄道や旅行、風景、食べ物、お菓子などの写真を
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その一瞬をカメラに収めよう。そして公開しよう。

国際問題について調べよう 

他のサイトを参考にしました
これは3学期に使う授業参観で使う資料です




エネルギー問題


◆世界のエネルギーの現状
・化石エネルギー(石油、石炭、天然ガス)
 先進国の経済や生活は、化石エネルギーに依存しており、化石燃料は何億年もかかってつくられた有限の資源であり、あと数十年で枯渇すると言われています。
しかし年々消費が増加、途上国も経済拡大をめざし、枯渇がさらに早まることは確実になってきています。


埋蔵量の少ない産油国はあと20年で原油資源の枯渇が見込まれており、その 時産油国(OPEC)は大幅に輸出削減に走ると見られており石油に過剰に依存している世界経済の崩壊は避けられない状態になっています。


さらに化石エネルギーの大量消費で二酸化炭素が急激に増加し地球温暖化が進行異常気象、海面上昇、洪水、食糧不足、環境難民増加など深刻な問題が発生するという事も考えられます。


「二酸化炭素排出量を早急に60~80%削減の必要あり」(国連 IPCC報告)


・原子力エネルギー
 チェルノブイリ事故、福島第一原発の事故を経て、先進国の多くは政策転換をしています。


・水力エネルギー
大規模ダム開発は自然環境に与える負荷が大きく経済性にも疑問、先進国の多くは政策転換し、ダム撤去や途上国のダム建設支援からすでに撤退しています。
また主に河川の水流をそのまま利用する小規模 (地域的)水力発電を欧州や中国は推進しています。


・自然エネルギー


•風力エネルギー
無尽蔵な資源だが、安定供給のための設置場所が限られる、ドイツ、デンマーク、アメリカなどで発電施設が急増
•バイオマスエネルギー
木材、家畜のふん、生ごみなどを発酵させて発生するメタンガスなどを利用して発電、熱も地域暖房などに利用 (コージェネレーション)スウェーデンやドイツで普及している
•太陽エネルギー
効率が悪く大規模発電は難しいが、補助的小規模用途に有効カリフォルニア州は太陽熱発電、ドイツなどは太陽光発電を推進
•地熱エネルギー
火山からの水蒸気ガスを利用した発電がフィリピンやニュージーランドで広く利用されているが、火山国に限られる


⇒いずれの自然エネルギーも現状の石油や原子力のような大規模なエネルギー供給は不可能で、小規模で地域的なエネルギー供給に限られる
参考:エネルギー経済統計要覧(省エネセンター)



◆欧州のエネルギー政策


これまでのエネルギーの大量消費を根本的に見直し、化石燃料、原子力から自然エネルギーへ転換。エネルギー消費の削減を進めている。


・スウェーデン
炭素税など導入により化石エネルギーは半減、自然エネルギーが全体の4割を占めています。
2050年には化石エネルギー消費を半減させ、大部分を自然エネルギーにする予定です。


・デンマーク
自然エネルギーの利用を拡大(風力発電は15年間で 100倍に)することによって、エネルギー自給率5%(70年代)から、現在は自給率110%にまで引き上げました。
さらに今後30年でエネルギー消費を2割削減し、自然エネルギーは全体の1/3にする予定です。


・ドイツ
電力消費を押さえ、脱原子力、脱石油を実施しています。
 風力はすでに世界一の発電量を誇り、 フライブルグ、アーヘンなどの都市は自然エネルギーでエネルギー自立都市を目指しています。


・フランス
電力消費ピーク時の料金を11倍にして消費量を抑制する対策をとっています。



◆日本の現状


energy2.JPG


エネルギー消費は過去 40年で10倍増加し自給率は世界最低。
さらに今後もエネルギーの消費増加の見込みです。
それに対して原発は世界の1割(約50基)が稼動中で、原発推進法が 2000年に成立し、さらに2010年までに13基の増設計画です。
さらに建設中、建設予定のダム計画は約380基あります。
プラスチックもいっしょに燃やすごみ発電(RDF)を推進しており新たなダイオキシン汚染の増加が心配されます。


これらのエネルギーに対して自然エネルギーは 1%未満で、拡大する政策も今のところありません。


このような状況で、石油が削減されると大パニックなることが予想されます。
 電気、自動車、物資や食糧の輸送など経済、生活のすべてに大打撃与え日本の農業は化学肥料、農薬、機械化に頼っているので石油の削減は致命的なダメージになります。
 最終的には エネルギー消費の削減、自然エネルギーへの転換と大量消費、大量廃棄の生活や経済を根本的に見直すことが急務なのです。



◆できることからはじめよう


•自動車の使用を減らす、アイドリングをやめる
•節電、節ガス、省エネ(環境家計簿をつける)
•4R(やめる、減らす、再利用、リサイクル)が基本
•グリーンコンシューマになる
思うだけではなく、できることから始める、意思表示する、行動する
•一家団らんの機会を増やす(家族一緒に生活するとエネルギーは数分の一に)
•ぜいたくを減らす(ぜいたくはエネルギーの過剰消費)
•自然エネルギーの推進を行政に意思表示、エネルギーも自給自足へ




私たちの暮らしは、すべてがエネルギーを使って成り立っていると言っても過言ではありません。食べ物にしても、乗り物にしても、そして物ひとつを作るにしても、たくさんのエネルギーを使っているのです。
 私たちの便利・快適な暮らしは、エネルギー資源なしには、続けられないのです。
でも、エネルギー資源は無限ではありません。特に日本には、エネルギー資源はほとんどが輸入に頼っているのが現状です。
もし、エネルギーの輸入ができなくなったら・・・
世界中の資源がなくなってしまったら・・・
日頃ありがたみを忘れがちなエネルギーについて、一緒に考えてみましょう。
  
 世界のエネルギーの現状は? 



 世界のエネルギー消費量は年々増えて、1年間に約91億トン(石油換算)にもなっているんだ。国別で見てみるとアメリカ、旧ソ連、中国、日本、ドイツの順になっているよ。
 伸び率で見ると、中国やその他のアジア諸国、中東諸国が大幅な増加を続けているんだ。これは、人口増加と工業化の進展が大きな要因になっていて2050年には現在の世界人口60億人が、100億人になるかもしれないと言われているから、これからも、ますますエネルギーの需要は伸びていくことが予想されるね。


 一次エネルギー源の世界合計(2001年)         計9,109(石油換算100万トン)
 


石 油  38.5%
 
 石 炭25.7%
 
天然ガス23.3%
 
原子力 7.6%
 
水   力 2.4%


 日本のエネルギーの現状は?  
 
日本のエネルギーは、80%輸入に頼っていて、中でも石油はほぼ100%輸入。1970年代の2度のオイルショック後は石油依存率を削減してきたけど、今でも日本のエネルギーの約50%は石油が占めているんだ。
それも、、日本が輸入している石油の約85%は、イラク情勢など緊迫した状態が続いている中近東からだから、不安だよね。
 最近30年ほどのエネルギー消費をみてみると、工場などの産業部門は横ばいなのに対して、民生の家庭部門(冷暖房・給湯・照明)が2.2倍、運輸の旅客部門(乗用車・バス・航空)が2.8倍にもなっているんだ。ぼくたちの毎日の暮らしに関係している家庭用の電気や自家用車などのエネルギー消費が、急速に増えてきていることがわかるね。


 日本の一次エネルギー源(2001年度)         計596(石油換算百万キロ㍑)




石 油49.4%
 
石 炭19.9%
 
天然ガス13.1%
 
原子力12.6%
 
水力・地熱3.4%
 
新エネルギー2.3%


 自然エネルギーは、なぜもっと増えないの?



 
2001年でも水力発電と地熱発電、新エネルギーを合わせても、全体の6%にも ならないから、残念だね。 自然エネルギーは二酸化炭素の発生が少なくて環境にはやさしいんだけど、広大な土地、費用が必要だったり、天候に左右されて安定した供給ができないという短所があるから、なかなか増えないんだ。



 新エネルギーの開発は進んでいないの? 



 新エネルギーって、何があるか知っているかな?
 一般的には、自然の力を利用するものとして太陽光発電、風力発電、太陽熱利用。また僕達が出したゴミなどを利用した廃棄物発電や廃棄物熱利用、バイオマス発電。他には燃料電池やクリーンエネルギー自動車もあるよ。
 1994年から全国的に新エネルギーの導入が進められてきたけど、2001年で全エネルギー供給量のわずか2%しかなくって、2010年までの目標も3%程度なんだよ。期待は大きいけど、数字的にはかなり低いよね。
 昨年末に小泉首相が燃料電池車に試乗していたけど、まだまだどの新エネルギーも価格が高いし、これからもっと技術革新が進めば価格も下がって普及が進んでいくと思うよ。
 
 これから私達にできることは? 



 まずは、毎日の暮らしの中で、省エネを実践することだよ。 エネルギーを使うと いうことは、それだけ地球温暖化の原因である二酸化炭素もたくさん出していて、 日本は小さな国でありながら、アメリカ、中国、ロシアに次いで世界第4位の二酸化炭素排出国なんだ。 そして一人当たりではアメリカに次いで2番目にたくさん 二酸化炭素を出しているんだ。
  それから、自然エネルギーや新エネルギーと言われる地球にやさしいエネルギーを少しずつでも取り入れていくことだよ。 個人としては、まだまだ値段が高いけど、行政にもっと自然エネルギーや新エネルギーの推進を提言するなど、みんなで声を出していこう。

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